ユニクロは何で儲けている?990円のTシャツが利益を生む3つの仕組みを解説

看護師の投資日記 | 世界の裏側を覗くシリーズ
990円のTシャツが、
ユニクロを儲けさせている理由
安さを売っているのではない。
「選ばれる理由」を売っている。
先週、夜勤明けにユニクロに寄りました。手に取ったTシャツは990円。正直、「安すぎて大丈夫かな」と一瞬思いました。
でも、レジに並びながら、ふと気づいたんです。この値段で、ユニクロはちゃんと儲かっている。それも、ものすごい額を。
今日は、その「儲けの裏側」を、看護師目線でのぞいてみます。
よくある誤解
多くの人が思う「安さの理由」
「安いのは、中間業者を挟まないからでしょ?」そう思っている方、多いんじゃないでしょうか。私も最初はそう思っていました。
ユニクロが採用しているのは「SPA(製造小売業)」というビジネスモデルです。企画・生産・販売までを、ぜんぶ自社でおこなう仕組みのこと。
卸や小売店を間に挟まないぶん、コストを抑えられる、と言われています。ニトリや無印良品も、同じ仕組みを使っています。
ところが、ここに大きな見落としがあります。
通説のウラ
実は、それだけでは儲からない
自社で工場を持つ、自社で在庫を抱える。これは、言うほど簡単じゃありません。
海外の工場を管理するには、莫大なコストと専門知識が必要です。売れ残れば、在庫リスクもぜんぶ自社が背負います。
つまり、「SPAだから自動的に儲かる」という説明は、半分しか合っていません。実際、SPAを採用していても、利益率が伸び悩んでいる会社はたくさんあります。
しかし、ユニクロだけは、はっきりと違う結果を出しています。
仕掛け 01
値引きに頼らない「定価で売れる」設計
ファーストリテイリングの決算資料を見ると、ヒントが書いてありました。
直近の決算でも、利益が伸びた理由として「値引き率の改善」が挙がっていました。つまり、セールに頼らず、定価のままで売れる商品が増えている、ということです。
安い。でも、安売りはしていない。
これが、最初の仕掛けです。
仕掛け 02
他社が真似できない「専属パートナー」
ヒートテックや、エアリズム。ユニクロにしかない機能性インナーです。
これは、繊維メーカーの東レと共同で開発されたものでした。1999年、フリース素材の供給から関係が始まり、2003年にヒートテックが誕生。2006年には、長期的な戦略パートナーシップまで結んでいます。
つまり、ユニクロは「素材」そのものを専属契約で押さえているんです。同じものを、他のブランドが簡単に真似することはできません。
安いのに、真似できない。
それが、ユニクロの本当の強さです。
仕掛け 03
世界中で売れる、というスケール
最後の仕掛けは、単純に「規模」です。
(前年同期 +14.8%)
(前年同期 +28.3%)
(26年2月末時点)
(過去最高見込み)
半期で売上が2兆円を超えたのは、創業以来初めてのことでした。会社は通期の業績予想も上方修正していて、売上・利益ともに過去最高を見込んでいます。
同じ商品を、世界中で大量に作って売る。この規模があるからこそ、1枚あたりのコストはどんどん下がっていきます。990円のTシャツが利益を生むのは、まさにこの「規模」があるからこそなんです。
まとめ
私たちが学べること
ここまでの話を、3つに整理してみます。
- 安い = 安物、ではない。安さにも「設計」がある。
- 値引きに頼らず売れる商品ほど、実は強い商品。
- 真似されない仕組み(専属の素材開発など)が、長期的な利益をつくる。
次に何かを買うとき、「なぜこの値段なんだろう」と考えてみる。それだけで、見える世界が少し変わると思います。












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