2026-07-13
積立投資で我慢していたのは、お金じゃなかった話

お金と未来
積立のために我慢していたのは、お金じゃなかった
シフト表に「夜勤2回」と書かれているのを見た瞬間、今月はきついとわかります。それでも積立額は動かしません。その代わり、こういうものの前を、黙って素通りします。
我慢していたのは、お金じゃなかったのかもしれません。
一番きついのは、暴落月じゃなかった
投資を始めて気づいたのは、一番お財布がきついのは株価が荒れる月ではなく、夜勤が少ない月だということでした。手当がつく回数が減るので、手取りがそのまま下がります。
暴落は、来るかどうかわからない話です。でも夜勤が少ない月は、毎年、何度も確実にやってきます。私が本当に警戒していたのは、実はこちらでした。
守っているルールは、ひとつだけ
積立額は、増やしも減らしもしない
その代わり、削るのは生活費の方です。
- お菓子コーナー
- お酒コーナー
- レジ横のホットスナック
- 外食
- コンビニそのもの
地味なやり方です。でもこれで、その月の家計がマイナスになったことは一度もありません。
気づいたこと
振り返ると、あれはただの出費ではありませんでした。お菓子も、お酒も、レジ横のホットスナックも、私にとってはちょっとしたストレスの吐き出し口でした。夜勤が少ない月は、ただでさえ気持ちがきついのに、私はその発散手段まで削っていたことになります。「お金を我慢していた」のではなく、「しんどさを逃がす方法を我慢していた」んだと思います。
それでも、動きそうになった瞬間がある
戦争のニュースで原油価格が上がっていると聞いた時、「身近な危機」を感じたことがあります。このまま投資信託や株式を持っていて大丈夫なんだろうか。金やキャッシュに変えた方がいいんじゃないか。そう思った瞬間が、一度あります。
結局、何も動かしませんでした。知識があって踏みとどまったわけではありません。理由は、調べてみてわかりました。
調べてわかったこと
なぜ、あの時動かなかったのか
あの衝動を抑えられたのは、私に知識があったから
→ 実際は
次の値動きを正確に当てることは、プロの投資家にもできません。積立という方法自体、「相場を読んで判断する」ことをしなくていいように作られています。決まった日に、決まった金額を、機械的に買い続けるだけ。あの時の私に必要だったのは、正しい判断力ではなく「判断しなくていいルール」の方でした。
解約した時の金額と、受け取る金額が違う気がする…気のせいかな
→ 実際は
気のせいではありませんでした。投資信託には「ブラインド方式」という、注文した時点ではその日の値段がまだ決まっていない仕組みが実在します。証券会社の担当者本人も、注文した瞬間は正確な金額を知りません。
申込
「買いたい/売りたい」と意思表示。この時点ではまだ値段はわからない
約定(当日の夜)
市場が閉まったあとに価格が計算され、その日の値段が確定・発表される
受渡(数営業日後)
確定した金額をもとに、実際にお金が動く
もし注文した瞬間に値段がわかれば、その日の値動きを見てから「得する方だけ」注文する人が出てきます。それをされると、すでに積立を続けている他の投資家が損をします。だから、全員が平等な条件で取引できるように、あえて「わからないまま注文する」ルールになっているそうです。
知識があったから動かなかったんじゃなく、動かなくていいルールに、最初から乗っていただけでした。
そもそものきっかけ。積立を始めたのは、ドラマの『半沢直樹』でした。正確な台詞は覚えていませんが、見終わったあと「私も何か行動しなければ」と思ったことは覚えています。ネットで調べて自分だけで決めるのではなく、証券会社の窓口に直接話を聞きに行きました。知識をつけてから始めたのではなく、人に話を聞きに行くところから始めた、という順番でした。
守っていたのは積立額でしたが、本当に我慢していたのは、しんどい時に逃げたくなる衝動そのものだったのかもしれません。お菓子やお酒を我慢した時も、戦争のニュースで不安になった時も、同じ衝動を、同じように黙ってやり過ごしていました。
もし同じように、ルールは守れているのに気持ちはずっと落ち着かない、という人がいたら、それはお金の知識の問題ではないかもしれません。
関連記事











コメントを残す