2026-08-11

1月から12月まで。株は「いつ」が強かった?

セルインメイの勝率は52%だった|株の年間アノマリーを検証
株の年間アノマリー

1月から12月まで。
株は「いつ」が強かった?

「1月効果」「セルインメイ」「夏枯れ」「サンタクロースラリー」……。名前だけ聞くと難しそう。でも、月ごとに並べると意外とシンプルです。

📅 まずはカレンダーを見る感覚で。 過去の日経平均で、その月が前月より高く終わった確率をチェックします。

12か月アノマリーカレンダー

1959〜2021年・63年分
01強め

1月効果

69.8% 上昇確率

年間最強クラス。年末の売りの反動や海外勢の買い戻しが後押し。

02堅調

節分天井

57.1% 上昇確率

「天井」の後に暴落するわけではなく、勢いが止まって横ばいになる程度。

03堅調

彼岸底

58.7% 上昇確率

名前の印象ほど弱くない。数日軟調になる場面はあっても月単位では好調。

04強め

新年度相場

63.5% 上昇確率

年間2位の強さ。新年度への期待が株価を支えやすい月。

05ほぼ半々

セルインメイ

49.2% 上昇確率

5月単月ではほぼ五分五分。「売るべき」と言い切れるほど強くない。

06堅調

株主総会シーズン

61.9% 上昇確率

ボーナス資金や株主還元策の発表などが追い風になりやすい。

07やや軟調

夏枯れ相場・前半

49.2% 上昇確率

決算材料が一巡し、次の材料待ちになりやすい時期。

08やや軟調

夏枯れ相場

49.2% 上昇確率

夏季休暇で商いが薄くなり、値動きが荒れることも。

09年間最弱

9月アノマリー

47.6% 上昇確率

年間で最も低い上昇確率。過去の金融危機も7〜9月に集中。

10ほぼ半々

10月効果

50.8% 上昇確率

歴史的暴落が集中した月。でも月間ではプラスの年も半数近く。

11堅調

勝ち月

58.7% 上昇確率

配当の再投資や海外勢の買い越しが支えになりやすい。

12強め

サンタクロースラリー

66.7% 上昇確率

12月25日以降だけで見ると、上昇確率は74%まで上がる。

※上昇確率は、その月の日経平均が前月より高く終わった確率。1959〜2021年、63年分のデータをもとにした検証です。

結局、どの月が強い?

数字だけ先に
69.8%1月効果
66.7%12月・サンタクロースラリー
63.5%4月・新年度相場

逆に、9月は47.6%。5月と7〜8月は49.2%。ただし、どの数字も「必ず上がる/下がる」という意味ではありません。

「アノマリー」って何?

難しい言葉はここだけ

ざっくり言うと

理論だけでは説明しきれないけれど、過去のデータを見ると繰り返し観測される「値動きのクセ」のこと。

大事なのはここ

絶対に当たる法則ではありません。だから「名前」より「実際の勝率」を見るほうが大切です。

強いアノマリーには理由がある

ただのジンクスではない

強かったアノマリーには、毎年ほぼ同じ時期に、同じ行動をする人がいるという共通点があります。

🎄 海外投資家のクリスマス休暇
🧾 年末の損益通算による売買
📣 決算発表など、毎年似た時期に起きるイベント

こうした需給の偏りが、同じ時期に繰り返されることで「クセ」として観測されることがあります。

一番有名なのに、意外と弱かった

セルインメイ
5月は49.2%。ほぼコイントス。

「5月に売って秋まで戻ってくるな」という有名な格言ですが、5月単月の上昇確率は49.2%。4月末〜10月末の期間全体で見ても、勝率は52%でした。

さらに2019〜2025年は、この「休むべき期間」に日経平均が7年連続で上昇。2025年は5月から10月だけで45%上昇しました。

投資前に、この3つだけ確認

アノマリーとの付き合い方
勝率を実際のデータで確認した?
直近5〜10年でも同じ傾向が続いている?
例外年を都合よく除外していない?

よくある質問

アノマリーを信じて投資すれば儲かる?

いいえ。勝率が高いものでも100%ではありません。参考情報のひとつとして扱い、それだけで売買を決めるのは避けたほうが安心です。

節分やお彼岸と株価に直接関係がある?

直接の関係はありません。1月効果による株高が一服するタイミングと、日本の暦の行事が近いことから、こう呼ばれるようになったと考えられています。

今回の中で一番強かったのは?

長期データでは、サンタクロースラリー(74%)と1月効果(68%)が安定していました。なお、これは別期間の検証値です。

まとめ

「夏は弱い」「5月は売る」など、株にはいろいろな格言があります。

でも、名前だけでは強さはわからない。

カレンダーを見るように、数字を見る。

アノマリーは、未来を当てる道具というより、過去の市場を眺めるためのひとつの視点です。

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