2026-08-04

私を救ったレシピたち|疲れた日の唐揚げ・さつまいも・とうもろこし・かぼちゃ煮

私を救ったレシピ

私を救ったレシピたち

頑張れない日に見つけた、「手を抜く」じゃなく「工程を減らす」という発想。

何もしたくない夜がある。お腹は空いているのに、キッチンに立つ気力だけがない。そんな夜に何度も助けられたのは、手の込んだ料理ではありませんでした。

なぜ、この4品だったのか

料理が続かなくなる理由は、腕がないからじゃないことが多いです。本当の原因は、工程の中に隠れている小さな壁。

「時間がかかる」「目を離せない」「調味料が多くて選べない」——これから紹介する4品は、それぞれ違う壁をひとつずつ壊してくれます。だからこそ、疲れた日でも「これならできる」と思えたのだと思います。

壊れた壁:漬け込み時間

手タンブリングの唐揚げ

NHK『あしたが変わるトリセツショー』で紹介された技です。名前は「手タンブリング」。むね肉を、牛乳と塩と一緒に、両手で1分もみこむだけ。漬け込み時間は必要ありません。

目安 むね肉300g/牛乳大さじ3/塩1.5〜3g
①1分もみこむ ②片栗粉をまぶす ③180℃の油で4分揚げる
むね肉には「イミダゾールジペプチド」という成分が多く含まれ、疲労感をやわらげる働きがあると言われています。渡り鳥が何千キロも飛び続けられるのも、この成分のおかげだそうです。疲れた日に、疲労回復に役立つ食材を、疲れていてもできる技で食べる。できすぎた話ですが、本当です。
壊れた壁:見ている手間

炊飯器で作るさつまいも

さつまいもを洗って、竹串で数カ所穴を開けます。炊飯器に入れて、さつまいもの高さの1/3くらいまで水を注ぎ、普通炊きモードでスイッチを押すだけです。

目安 さつまいも1本(200g)/水250cc/加熱60分ほど
モードの目安:玄米 > 普通炊き > 早炊き
穴を開けるのは、加熱中の圧力による破裂を防ぐため。玄米モードがいちばん甘く仕上がると言われていて、早炊きはじっくり熱が入らない分、甘みを引き出しにくいので不向きです。炊飯器が「見張る係」を代わってくれる。これがいちばんありがたいポイントです。
壊れた壁:鍋とお湯を沸かす時間

電子レンジでとうもろこし

皮を1〜2枚残してむき、さっと水をかけてラップに包みます。電子レンジ(500W)で5分。それだけで、鍋を出す必要も、お湯が沸くのを待つ必要もありません。

目安 1本あたり500Wで5分(600Wなら4分10秒)
お湯でゆでない分、栄養が逃げにくく、蒸すことで甘みが増すと言われています。外側の濃い緑の皮までつけたまま加熱すると青臭さが出やすいので、薄皮を1〜2枚残す程度にするのがコツです。
壊れた壁:調味料選びの迷い

砂糖と塩だけのかぼちゃ煮

かぼちゃを一口大に切って鍋へ。水はかぼちゃがひたひたになる少し手前、目安は100mlほど。そこに砂糖と塩を加えて、やわらかくなるまで煮るだけです。醤油もみりんも、だしも使いません。

目安(好みで調整可) かぼちゃ1/4個/砂糖大さじ2/塩小さじ1/2/水100ml程度
※分量は作る人によって幅があります。少なめの水で、味を見ながら足すのが基本の考え方です。
「今日は何で味つけしよう」と考える手間そのものが、実はいちばん疲れる作業だったりします。選択肢を減らすことは、手を抜くことではありません。迷う体力を、他のことのために取っておく選び方です。

4品くらべてみると

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レシピ 使う道具 目安時間 外してくれる壁
手タンブリング唐揚げ フライパン/鍋 下ごしらえ1分+揚げ4分 漬け込み時間
炊飯器さつまいも 炊飯器 準備1分+放置60分 見ている手間
レンジとうもろこし 電子レンジ 5分+味つけ15分 鍋とお湯を沸かす時間
砂糖と塩のかぼちゃ煮 準備5分+煮る15〜20分 調味料選びの迷い

こんな日は、この記事を開いてください

  • 帰り道、コンビニで済ませようか迷った
  • キッチンに立って5秒で「無理」と思った
  • 「自炊しなきゃ」という気持ちだけが先走っている
  • 何か作ったという事実だけがほしい

1つでも当てはまったら、今日はこのレシピの日です。

よくある質問

むね肉、パサパサになりませんか?

手タンブリングの牛乳が、パサつきを防いでくれます。もみこむ時間はしっかり1分とるのがポイントです。

さつまいもと唐揚げ、同時に作れますか?

同時進行はおすすめしません。さつまいもを炊飯器に任せている間に、唐揚げの下ごしらえをする、くらいの分担がちょうどいいです。

とうもろこしは皮ごとレンジに入れていい?

外側の濃い緑の皮は取り、薄皮を1〜2枚残す程度にむいてから加熱するのがコツです。

かぼちゃ煮、味が薄かったら?

煮汁を軽く煮詰めるか、砂糖・塩を少しずつ足して調整してください。目分量で十分です。

4つのレシピに共通しているのは、「簡単」だけでは言い表せない何かです。時間、注意力、鍋という道具、選択——疲れている日に立ちはだかる壁は、いくつも種類があって、それぞれ壊し方が違います。

自炊が続かないのは、根性の問題じゃないのかもしれません。壁の外し方を、まだ知らなかっただけかもしれません。

今日、何もしたくない夜がきたら。この中から、ひとつだけ選んでみてください。

参考:NHK「あしたが変わるトリセツショー」、ニチレイフーズ公式サイト、macaroni、レシピサイトNadia ほか。分量は元レシピや使用機器によって差が出ます。目安として活用し、様子を見ながら調整してください。

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