【2026年6月4日】日経平均6万8000円台へ|ブロードコム決算でキオクシア・村田製作所はどう動く?

日経平均が6万8000円台へ
ブロードコム決算を朝イチで確認したい
昨夜の米国時間、ブロードコムが決算を発表しました。AI半導体の本家本元が何を語ったか——それがそのまま、今日の東京市場の空気になっています。
しかも日経平均はすでに史上最高値圏。朝の9時に画面を開いたとき、どんな数字が飛び込んでくるか。一緒に整理してから市場に臨みましょう。
主要指数|前日終値&注目水準
6月3日の松井証券データによると、前日の日経平均は68,721円(前日比+1,987円、+2.98%)と大幅続伸。史上初の6万8000円台を一時記録しました。3日続けて最高値を更新するという、歴史的な局面です。
今日の最重要材料
ブロードコム(AVGO)決算 ——今朝6時、その数字が出た
ブロードコムは米東部時間6月3日の引け後に、2026年度第2四半期決算を発表しました。日本時間では本日早朝6時頃がカンファレンスコールの時間帯に相当します。
注目は数字そのものよりQ3以降の見通し発言。グーグルTPUとのシェア争い、AIネットワーク事業の競争環境など、経営陣の言葉が今後の相場を左右します。「良い決算」より「さらに良いガイダンス」が出るかどうか——今朝はまずここを確認してください。
キオクシア(285A)——市場の主役、ここ最近ずっと暴れてます
日経新聞いわく「AI相場の担い手が広がってきた」とのこと。5月半ばまでのキオクシア一本足打法から、村田製作所など電子部品株にも物色が拡大し、相場の裾野が広がっています。
ただしボラティリティはかなり高い銘柄です。米国のメモリ関連株が下がると、翌日の日本市場で数千円単位の急落もあります。ブロードコム決算の内容次第では、今日の動きも荒くなる可能性があります。
村田製作所・太陽誘電・TDK——MLCCが静かに爆発中
5月28日、村田製作所がアナリスト向け説明会でMLCC(積層セラミックコンデンサ)の需要の強さを示したことで、翌日の株価は前日比+12.36%、上場来高値を更新しました。太陽誘電、TDKも連動して大幅高。
キオクシアほど派手ではないけど、この地道な強さが個人的には好きです。AIサーバー1台あたりに搭載されるMLCCの数が増えるほど、村田製作所の恩恵は広がっていきます。
正直に言うと、日経平均6万8000円台という数字を見て「ここから買うの怖いな」と思っている人は多いはずです。私もそのひとりです。でも病棟で患者さんのバイタルを見るときと同じで、「今の数字」だけじゃなくて「トレンドとその背景にある理由」を読むのが大事だと思っています。
今の上昇は、キオクシアや村田製作所がAI需要という実態のある需要で業績を伸ばしていることが根拠にあります。過熱感はあるけど、根拠がある過熱感と根拠がない過熱感は全然違う。ただ、今週末の米雇用統計という大きなイベントは待ち構えているので、気を緩めずに。
今日のウォッチリスト
▸ 本日注目すべき銘柄・テーマ
今週の重要イベント&指標
【明日6/5(金)】米5月雇用統計 ── 今週最大のリスクイベント
発表時刻:日本時間21時30分
米国・労働省が発表する雇用統計。非農業部門就業者数・失業率・平均時給の3点セットが焦点。この数字次第でFRBの利下げ観測が変わり、円相場・株式市場に直撃します。
特に今回は、新FRB議長ウォーシュ氏の下で迎える最初のFOMC(6/16〜17)を前にした重要な事前データ。雇用が強ければ「利下げ遠のき=ドル高・円安」、弱ければ「利下げ接近=ドル安・円高」という流れを頭に入れておきましょう。
【継続監視】中東情勢 ── 原油高が日本株の重荷になるリスク
4月に米国とイランの緊張が高まり、日本関連船舶のホルムズ海峡通過が困難になる局面もありました。現状は落ち着いていますが、エネルギー輸入依存度の高い日本にとって原油高は企業収益の圧迫要因。半導体・電子部品の好業績と反対側にあるリスクとして忘れないようにしてください。
【6/16〜17】FOMC ── 新議長・ウォーシュ氏の初会合
ケビン・ウォーシュ新FRB議長にとって就任後初のFOMC。「物価の安定と最大雇用の促進」を使命として掲げており、今後の金融政策スタンスが注目されます。利上げ・現状維持・利下げ、どの方向に動くかで日本株のバリュエーションにも影響が出ます。
【野村証券 目標修正】日経平均、年末68,000円に上方修正
野村証券のストラテジストは日経平均の2026年末目標を68,000円に上方修正。AI・半導体の好業績を主要因として挙げています。上振れシナリオでは2027年末に80,000円も想定。ただし2026年度の企業業績予想は中東情勢の織り込みが甘い面もあり、7月末の4〜6月期決算が次のヤマ場になります。
NT倍率が16.37倍——過去最高水準という事実
NT倍率とは、日経平均株価÷TOPIXの比率です。4〜5月の上昇は一部の銘柄が集中して日経平均を押し上げたため、NT倍率が過去最高の16.37倍まで拡大しています。 こういう局面は、集中して上がった銘柄が反動で急落しやすい傾向があります。特にキオクシアなど日経平均寄与度の高い銘柄への注意が必要です。
→ AI半導体セクター全体に売り圧力・キオクシアや東エレクに波及
② 日経平均が急騰後の利益確定売りで急落(6/2に1300円下落の実績あり)
→ 先物主導の振れ幅に注意、慌てて追いかけない
③ 明日の米雇用統計が予想以上に強く「利下げ期待後退」
→ ドル高・円安進行。輸出株には追い風だが金利上昇が建設・不動産の重荷
今日、私が一番気になるのはやっぱりブロードコムの発言です。決算の数字より、経営陣が「AIチップの需要はいつまで続くか」について何を言うか。それが東京市場のキオクシアや村田の動きを決めると思っています。
日経平均が6万8000円台という数字は確かに高い。でも、その高さを支えている理由がある。看護師的に言えば「熱が高い=必ず危険」ではなくて、「なぜ熱が出ているかが大事」ということです。
今日も無理せず、自分のルールを守って。よい一日を。









コメントを残す